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6.安い税理士事務所の秘密

税理士と契約する際、サービス内容が気になるのは勿論ですが、同時に、価格も気になるのではないでしょうか。

「できれば、安い方が良い。」「かかる経費は出来る限り抑えたい。」

そのように考えられる気持ちは良く分かります。

また、実際にその気持ちに応えるように、安売りを標榜する税理士事務所も沢山存在します。月3,000円という、どのようにして採算をとっているのだろう、と同業者でも首をかしげるような価格でサービスを提供されている事務所も存在しています。

 

このような、安い税理士事務所が存在する理由と、そのような事がなぜ可能なのか?そういう格安事務所を5タイプに分けてご説明します。

 

安くしないと顧客を獲得できないレベルが高くない事務所

税理士としての知識やスキルが低レベルであるため、目の肥えた経営者には契約の前に見破られてしまったり、やっとの思いで契約出来たとしても、そのサービスの質の低さに結局解約されてしまう。そんなことを繰り返す内にどんどん「安くしなければ仕事が来ない」、そのような事務所になってしまったというケースです。

ある意味適正価格と言えますが、安かろう悪かろうの典型といえます。

 

安い部分しか広告せず、知らないところで追加料金を請求する事務所

俗に言う誇大広告にあたります。税理士事務所にも、そのような手法で、契約を獲得しようとする事務所が存在します。

税理士の知識、スキル、経験、経歴は十分なため、面談時に、それらと価格の安さに惹かれて契約したものの、契約した金額(低価格)で提供してもらえるサービスは限定的で、他事務所ではセットとなっているような他の業務には、別途料金が掛かるというケースです。

追加料金を支払って業務を依頼しない限りは、申告が出来ない(つまり、税理士に依頼する意味がない)といったあくどいやり方をしています。結局、支払った合計額は相場を超えてしまうということがほとんどです。残念ながら、このような話を聞くたびに、折角、われわれを信用して、会社の財布の中身を見せようとしてくれた経営者の方に申し訳なくなると同時に、同業者として、腹立たしさを感じます。

 

金額設定がアバウトな事務所

どんぶり勘定で経営しているため、採算などが考えられていない料金設定となり、相場に比べて安くなっているケースです。これは、税理士としては優秀にも関わらず、経営者としては未熟というパターンで、意外とよくあるケースです。

自身の事務所の財務管理をどんぶり勘定で行っているような税理士に依頼してしまうと、同じようにどんぶり勘定の状況を放置され、気付いた時には資金が不足していたなんてことにもなり兼ねません。

最悪の場合、そういう税理士は、元を取ろうと思って「手抜き」をしてしまいます。

その上、手を抜かれたツケは最終的に納税者が負わなければなりません。申告が正しくなかったせいで、修正申告をしたり、追加の税金を納税したり、その分の税理士費用が発生したりします。残念ながら、損害が生じた際も、「税理士の賠償責任範囲は受任金額内が相当」という最高裁判決の例があるため、依頼していた税理士の所為で生じた損失も、その税理士は全面的に負ってはくれません。

安く契約するとそのようなリスクにさらされてしまう危険も有ります。

 

人使いが粗い事務所

従業員の給料を抑えた上で、無理をさせているケースです。

顧客数を増やすことだけに邁進してしまった結果、割に合わない仕事だけが増え、それを従業員に次々と押し付けてしまう事務所が有ります。

当然、相場より安くサービスを提供することはできますが、そのような人の使い方をしているため、従業員は次第に、肉体的・精神的に追い詰められてしまい、次から次と退職してしまいます。

当然、貴方の担当者が辞めてしまうことも有り、そうなると、再度、新しい担当者と関係を築かなければいけないなど、余計な時間と労力が掛かってしまいます。また、それがストレスとなって経営者の精神状態を悪くさせてしまうことも有ります。

 

経営努力のたまもので、安さを実現している事務所

価格が安い事務所の中にも、たゆまぬ経営努力で低価格を実現している税理士の先生もいます。非常に稀ですが、既に挙げた粗悪なケースを頭に入れて頂ければ、それらを見つけることも可能です。

私も、少しでもこれに近づけるように日々努力しております。

 

番外編 割高な割に、サービスの質が低い事務所

相場価格どころか相場より割高価格を提示しているのに、それ相応のサービスが提供出来ていない最悪な事務所もあります(これが割と多いのが同業者として悲しいことです。)

 

以上、安さを売りにしている事務所の5つのパターンを紹介しました。

私は税理士として行う仕事を、ただの作業代行浅い知識や経験の切り売りで安く提供するのではなく、高度な税務知識とスキルに基づいた提案・正確な実務実施を行うことで、相応の対価を頂けるようにしたいと考えています。

それは、私たち税理士が事業を続けるために必要なことでもあり、お客様と共に、健全な発展をしていくためにも必要なことだと考えております。

値段だけに左右されず、しっかり会って、税理士、そして経営者としての理念と契約内容を確認して、貴方の会社(事務所)の財布の預け先としてふさわしい、税理士事務所を選んで頂く参考となれば幸いです。

 

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