税理士になるために、試験はいらない?
税理士試験という税理士になるための試験に合格すると、税理士になれることは良く知られていますが、実は試験に合格しなくても税理士にはなれる、ということをご存知ですか?
どんな方法で、税理士になれるのか、またそれぞれの方法で税理士になった場合の、スキルや知識について一般的な分類を紹介します。(あくまで一般的な分類であり、個人の経験・資質により大きく異なります)
税理士になるための4つの方法
税理士試験に合格+2年以上の実務経験を積む
毎年8月に実施されている税理士試験で要件を満たした人は税理士の登録ができます。(税理士と名乗ることが出来ます。)(受験科目11科目のうち5科目に合格で登録可能)
税理士試験の一部を大学院で修士学位の授与による免除+2年以上の実務経験を積む
商学の学位(修士または博士)と、法学、または経済学のうち財政学の学位(修士または博士)を持っていると、税理士試験の科目の一部が免除される制度が有ります。
以前はこの制度により、両方の学位を持っていると、税理士試験を受けることなく税理士の登録ができました。(税理士と名乗ることが出来ました。)
法改正により以前より厳しくはなりましたが、条件を満たせば科目が一部免除になっています。
上記2つについては、日税連(日本税理士会連合会)公式Youtubeでも詳しく解説されていますので掲載します。
税務官公署で一定年数勤務する
税務署に23年以上勤めた国税従事者は、試験が全部免除され、研修のみで税理士の登録が出来る等、一定期間税務官公署で従事した者は、税理士試験の全部又は一部が免除される制度が有ります。
弁護士、公認会計士又はその有資格者が一定の研修を受講する
司法試験、会計士の短答式試験に合格した人は、税理士の試験を受けずに税理士にも登録できます。
それぞれの特徴
税理士試験合格で税理士になった人の特徴
- 実務に即した計算、理論を徹底的に勉強済み
- 受験科目、勤務先の状況により知識、スキルに差が出る
大学院修士学位取得で税理士になった人の特徴
- 大学院での勉強は税法の制度趣旨などが中心なので、それとは別に実務的な知識、スキルの習得が必須
国税勤務から税理士になった人の特徴
- 従事していた業務に関する知識、スキルは高い
- 税務調査では手の内を知り尽くしているので納税者の強い味方
- 役所勤務が長い為、顧客先との接し方に難がある人が多い
- 部署間での異動は殆ど無い為、専門外の税務に関する知識、スキルは低い
弁護士、公認会計士合格から税理士になった人の特徴
- 弁護士で登録している人は殆ど居ない
- 公認会計士は大企業の会計監査をするのが本業、法人にまつわる税務の知識、スキルの高い人は多い
- 個人課税、資産税についての知識、スキルは低い人が多い
以上、税理士になるための方法は他にもいくつかありますが、主なものだけご紹介しました。
一言で、税理士と言っても、どんなルート(方法)で、税理士になったのかで、スタート時の知識、スキルに大きく差が出てきます。どういったルートで税理士になったのかを聞いてみると、依頼を検討している税理士さんの得意分野や経験が見えてくるかもしれませんね。
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