昨年のプロ野球界では、藤川球児監督が率いる阪神タイガースが圧倒的な差をつけ、2年ぶりにセントラルリーグ優勝に輝きました。
残念ながら日本シリーズでは福岡ソフトバンクホークスの巨大戦力に太刀打ちできず、あっさり敗退してしまいましたが、藤川監督のマネジメントが各所で光り、指導者経験が無い不安を一蹴してリーグ優勝に導いた手腕は見事でした。
では何か特別なことを行ったかと言えばそうではなく、チーム全体に求めたのは「基本プレーの徹底」と「コンディショニングに対する最大限のケア」でした。
具体的には、打撃であれば「ボール球を振らない」「送りバント(犠打)を確実に成功させる」、守備であれば「取れるアウトは確実にアウトにする」、投球であれば「余計な四球を出さない」などでした。
その結果、打者の四球数、犠打数はリーグ最高、チームのエラー数、投手の与四球数はリーグ最少を記録しました。
正に「凡事徹底(日々の小さなこと、当たり前と思われることを徹底的にやり抜く)」を地で行くような戦いをして、勝ちを積み上げていったのでした。
そんな当たり前と思われることは誰もが出来るため、普通に考えればそんなに差が付かない様にも思いますが、実はそうでは無いのです。
人間は基本的に「楽をしたい」という本能があるため、簡単なことは手抜きをしてしまいがちなのです。
しかし当たり前のことである分、出来ていないときはそれが致命傷になりかねません。
それゆえビジネスの場において「凡事徹底」は重視されており、品質向上や効率的な作業を促進する基盤となっております。
ところで、ビジネスシーンで凡事徹底すべき事項と言えば「毎日の挨拶」「整理整頓」「時間厳守」「メールの迅速・丁寧な返信」などが挙げられますよね。
当然ながら当事務所でも意識して取り組んで参りましたが、昨年とあるお客様よりお叱りを受けました。
それは決算でのやりとりのことでしたが、税務上難しい論点があったため当事務所スタッフが説明したものの、お客様の理解を得られず平行線の状況が続きました。
途中から私も入って話を進め、上手く進行していかない状況をお詫びしたのですが、お客様からは「税務的な複雑さは理解しているが、スタッフから送られてきたファイルの誤添付や誤字の多さ、質問したことに対する未回答についてどうにかならないか」とご指摘を受けたのでした。
正に凡事徹底が出来ていない状況を目の当たりにし、大変ショックでした。その一方、私もスタッフの行動に対し本来であれば注意すべき点を、内部のことだからとして不問にしていたことが何度かあったことを改めて認識しました。
その後緊急ミーティングを開き、私も含めスタッフ一同過去の行動を反省し、今後二度と同様のクレームが来ない様、改めて「凡事徹底」に努めることを誓い合いました。
その指針として、お客様が当事務所に期待していることは「正確でスピーディーな記帳、申告書の作成」「納得できる納税額の説明」「事業発展の為の積極的な提案・提言」であることを認識し、その期待に応えるため「入力のスピードアップ」「税務会計の豊富な知識の習得」「説明のスキルアップ」「物事の本質を見抜く脳力」を磨いて参ります。
また「少ない質問回数で」「分かりやすい言葉で質問、依頼事項を投げ」「回答が来たら迅速に対応し」「お客様の言わんとしていることを読み取る」よう、お客様に最大限配慮した行動をとって参ります。

