先代、先々代、いやもっと前の代から築き上げられた看板の事業を受け継がれた新経営者の皆さま、どういった思いで日々過ごされていますか?

 

その看板を守りつつ更に発展させていこうと意気込んでいらっしゃったり、実際に引き継いで責任の重さをひしひしと感じていたり、様々あるかと思います。

 

経営者は

  • 商品(製品)開発
  • 仕入先の開拓・確保
  • 営業
  • 広報
  • 人材教育
  • 人事労務
  • 財務・資金繰り、
  • 業務管理
  • 施設・備品管理

など多岐に亘って目を光らせなければなりません。

 

これらの内、既に社内で確立されていてしっかりと回っているものもあるでしょう。

しかし世の中の流れは昔に比べIT等が発達したことにより格段に速くなっております。

 

財務一つ取って見ても、

かつてはソロバンが出来る人でなければ速算が出来なかったものが、

1970年代に電卓が普及したことにより誰でも速算が出来るようになり、

 

1990年代パソコンが急速に普及したことにより

表計算を組んでおけば、複数の演算も一気に出来るようになりました。

 

帳簿への記帳も、

1980年代に会計ソフトが販売されたものの、

価格の高さから1990年代前半までは手書きが主流でしたが、

 

Windows95が登場し始めてから

パソコンの普及と歩調を合わせるように

会計ソフトがより身近なものへと普及。

 

プロで無ければ記帳できなかったものから、

簿記を知らないユーザーにも利用出来るような仕様に変わっていきました。

 

5年前位から、ネットバンキングを利用していれば

自動的に取引記録を取り込んだり、

領収書を写メで取るだけで自動的に仕訳が組成されるなど

クラウド会計も導入されてきて、

益々自社で記帳が完結できるような環境が整ってきております。

 

そうなってくると

税理士事務所の在り方も、

記帳代行・申告書作成が主であったものから、

財務情報を基にお客様に対し経営、資金繰りなどのコンサルへとシフトしてきております。

 

これは単にITのソフト、ハード面の普及だけではなく、時代の変化によるものでもあります。

専門的でシビアな判断が必要なシーンが増え、

国からも、専門家として積極的に経営者を支援するよう要請されています。

 

しかしながら未だに、

「税理士の仕事は記帳代行・申告書作成だけをやれば良い」

という考えの税理士も多くいます。

そのような税理士は、

経営者から相談があっても、

資金繰り支援などの業務は全く行わず、

それに回答しないばかりか、逆に「何でそんなことを聞いてくるんだ!」と

怒鳴るなど、とても経営者の支援など期待できるものではありません。

 

それだけならまだしも

税務・会計のソフトも法律の知識をアップデートせず、

手書き時代の報酬規程をベースに高額請求をする税理士もいます。

 

もっと残念なことに、

法律の知識もアップデートしていないものですから、

とうの昔に無くなった法律をベースに申告書を作成して平気な顔をしている

専門家としての矜持も無い税理士もいて、

同業ながら申し訳なく感じます。

 

そんな税理士に依頼していたのでは、

折角良い商品、技術があったとしても

更なる発展は期待できないばかりか、

無駄な経費を垂れ流しているようなものです。

 

私も今まで数多くのご相談を受けてきましたが、

2代目、3代目の経営者からは

上記のような税理士の傲岸不遜な態度に辟易していて

「税理士とはそんなものなのか」

という声を多く耳にして参りました。

 

そういう声を聴くたびに、

非常に残念な思いになり、

「今の税理士はそんなことはないですよ。

もっと相談しやすい税理士に変えてみては」

とアドバイスするものの

 

「先代との関係もあって、

中々簡単にはいかないんですよ…」

と返され、益々残念な思いになりました。

 

そういった経営者を何とか救えないものかと

かねてから考えていた、

事業承継者向けのページ

新たに作成することに決めました。

 

周りからの、

「新規創業に比べれば、

出来上がっている事業を引き継ぐなんて恵まれているじゃないか!」

という声もあるかと思いますが、

 

出来上がっている事業を引き継いだからこそ大変な部分

絶対にあります。

 

そういう経営者向けに

  • お役立ちの税務
  • 資金繰り
  • 助成金・補助金情報
  • 2代目、3代目特有の問題点の解決策
  • 承継後の経営の成功例、失敗例 など

を発信し、少しでも助けになればと思っております。

 

正しい情報を仕入れ、一緒になって事業を更に発展させていきましょう!

 

ぜひご活用ください。

2代目、3代目向けコラム

 

跡継ぎ世代交代の悩みを解決するために、

セカンドオピニオンを是非活用ください。