わき目もふらずに一生懸命頑張っているのに、

なぜか問題ばかりが噴出する時期を経験したことありませんか?

 

そんな時、努力が足りないと自分を責めたりしていませんか?

 

高みを目指すという点で言えば、

反省することは決して悪いことでは無いのですが、

そういう状況になったのは果たして努力が足りないからなのか、を検証する必要があります。

 

実は、ひとの成長カーブは

「S」

という字を横に倒した形を取るという説があります。

 

つまり、伸びる時期もあれば停滞する時期もあるということです。

 

ご自身の過去の経験と照らし合わせると

「なるほど」と思えるかもしれません。

 

スポーツや楽器、勉強やダイエットも、

始めのうちは勢いさえつけばどんどん上達すると思います。

 

しかし、一定レベルを超えると停滞期を迎えます

多くの人はここで上達を諦めてしまいますが、

大事なのはここでのひと踏ん張り。

 

そこを乗り越えた人だけに見える世界があるようです。

 

逆に言うなら、伸び悩んだ時に

淡々と努力を積み重ねられる人は強い

と言えるのかもしれません。

 

ここでの経験の蓄積が、

その後の能力の爆発に繋がることになるのです。

 

ではなぜ多くの人は、

伸び悩みを感じた時に諦めてしまうのでしょうか。

 

ここを明らかにすることで

「それでも努力し続ける」コツ

のようなものが見えてくるかもしれません。

 

その理由はモチベーションに関わります。

私たちは「今までよりも上手く出来た」

「進歩している」という実感を持つことで、

「喜び」という報酬を得ています。

 

私たちが何かを継続する時、

「進歩している」という喜びがあるからやり続けることが出来るのです。

 

しかし伸び悩みの時は、

私たちは「喜び」という報酬を得ることが出来ません。

 

そのことは、努力を続けるモチベーションを削り取るだけでなく、

将来の不安を駆り立てて、私たちの行動をやめさせようとするのです。

 

「どうせこれ以上やっても上達しない」

「自分の実力の限界はこの程度」

 

などと、行き詰まり感を脳内に生み出します。

 

ではどうしたらこの行き詰まり感から脱出し、

再びモチベーションを上げることが出来るようになるのでしょうか。

 

そんな時は一旦行動の目的を度外視し、

続けることそのものを目的にすることをお勧めします。

 

ビジネスにおいて何か行動を起こすとき、

「目的」がどこにあるのかを確認するのはとても大事なことです。

 

これを怠るとついつい手段が目的化し、

おかしな方向へ行ってしまうことがあります。

 

しかし一方、行動を習慣化する際は、

目的を一度忘れることも必要だと私は考えています。

 

まさに「伸び悩み」の時がそのタイミングです。

 

人も組織も、一定レベルまで進んだ後にその次のステップに進むには、

結構な期間、伸びが鈍化することは分かっています。

 

そしてその時期は、目的に近づけない辛い時期です。

この状況において、目的と現在地の距離を毎日確認していれば、

進歩が無いことにいら立ちさえ感じ始めることでしょう。

 

ならば、こういう時期はまさに「手段を目的化」して

「結果を問わず、とにかくやり続ける」と気持ちを切り替えるマネジメントもアリだと思います。

 

「今日も頑張った」という充実感を報酬にすることで、

その行動を続けることが可能になります。

 

「伸び悩んだ」と感じた時は結果を気にせず、

とりあえず「今日もやる!」「やめない!」ことを目的として、

伸び悩み期を乗り越えて頂けたらと思います。

 

もちろん、自分だけで解決できそうにない時は、

だれかに相談する、という手もあります。

しかし、後継者という立場上、社長にも社員にも

そんな姿を見せられないというのがつらいところ。

 

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(参考文献:月刊ビジネスサミット2021年9月号)