ここ2月程、政局がすごいことになっていましたね。
9月7日に石破前総理大臣が辞意を表明し、それを受けて10 月4日に自由民主党総裁選挙が行われたのが発端であるのは、皆さまご存知の通りかと思います。
そこで高市早苗議員が総裁に選ばれ、このまま総理大臣に就任かと思いきや、自民党と連立政権を組んでいた公明党が連立離脱を表明。
そもそもこの連立政権は少数与党で基盤が脆弱だったものが更に脆弱になるとあって、自民党及び高市総裁は大慌て。
どの政党と連立を組むのか、1日ごとに状況が目まぐるしく動き、結局のところ日本維新の会と連立を組むことになり、10月21日に無事高市早苗総理大臣が誕生しました。
日本で女性の首相が誕生するのは憲政史上初めてということもあって、今でもニュースで連日取り上げられていますね。
私も高市首相には女性ならではの発想で、停滞ムードが漂っている日本を再生してくれることを期待しております。
一方日本維新の会と連立政権を発足させたとしても、少数与党であることは変わらず、議会運営では難しい舵取りが迫られており、色々と懸念は拭えません。
とにかく日本を良くするために国会議員の方には目一杯知恵を絞って頂き、少しでも早く実行に移すよう「働いて、働いて、働いて」頂きたいものですね。
さて皆さまも事業を経営していく中で、難しい舵取りを迫られることは往々にしてあるかと思います。
私も税理士という税務の専門家である一方、経営者でもありますので難しい舵取りを迫られ、判断に悩むことも勿論ございます。
そんな時、私は必ず3人以上に相談するようにしております。
というのも自分自身は当事者である故、思い込みなどによって誤った判断をしかねないため、当事者では無い第三者の視点が必要と思っているからです。
またなぜ相談相手が3人以上というのは、以前医師が問診だけで患者の病名を正しく見抜けるのは70%程度とのことで、30%は見立て違いがあるという話を聞いたからです。
そう考えると誤診は結構な確率であると思い、それが自分に当たると怖いなと思ったものでしたが、そういった誤診を防ぐ意味でも最近ではセカンドオピニオンが推奨されていますよね。
そうすると誤診の確率は30%×30%=9%まで減らすことができ、3人に診てもらうと更に30%×30%×30%=2.7%まで減らすことが出来ます。
これ以上人数を増やせば更に確率は下げられますが、基本的に97.3%であれば十分と言えますよね。
実際に3 人以上に相談するようになってから、自分の判断に自信が持てるようになりましたし、見立て違いもほぼ無い様な気がしております。
正に「三人寄れば文殊の知恵(凡人でも3 人で集まって相談すれば、文殊(知恵をつかさどる菩薩)に劣らぬほど良い知恵が出るものだということ)」ですね。
ただ3人とも見解が異なるという、中々悩ましい状況も時としてあります。
そんな時は、より詳細な情報を集めることが重要かと考えます。
例えば病院であれば、問診で判断がつかないようなときは次に触診や聴診を行いますし、それでも判断がつかなければ、血液検査やレントゲン検査、更に精密に調べるのであればCT 検査などを行いますよね。
これらの検査で状況が分かったら、文献や論文を調べて症例を確認して確定診断となる訳です。
私が税理士になったばかりの頃、先輩より「税理士は孤独な職業だ。でも絶対に孤立するな!」と言われました。
今思うと最終的な判断は自分一人で行わなければならないが、その前段階では多くの人に相談できるよう、仲間作りに勤しみなさいというアドバイスなのかなと。
皆さまがより正しい判断が出来るようになるのであれば、私としては協力を惜しみません。
ご相談相手の1人として税務会計のみならず、プライベートな事でもお悩みがあれば何なりとご相談下さい。

