私の趣味の一つに野球観戦があります。とは言っても最近は球場に全く足を運んでいないので熱烈な野球ファンからは認められないかもしれませんが、その代わりデータに関連する本は結構買ったりと自分なりに楽しんでおります。ご贔屓のチームは昨年あと一歩で優勝を逃したので、今年こそは是非頑張って欲しいのですが、未だ出だしのつまずきが響いている感じですね…

さて野球に限らずスポーツでは自分と相手の長所、短所などの分析を必ずしますよね。そうすることでどこに勝ち目があって、どう戦っていくかを考え、最終的には勝ちに結び付ける訳です。そう考えると同業の競合より優位に立たなければ成功できないビジネスの場でも、同様に分析は必要と言えます。ところで皆様は「SWOT分析」をご存知でしょうか?

これは「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の頭文字から取っており、自社の社内リソースと、自社をとりまく外部要因を照らし合わせて分析することで、今後挑戦できる市場領域や解決すべき事業課題を見つけるのに有効な方法として、多くの企業が使用しております。

ではどのような手順で分析をしていくかですが、外部環境の分析から行うのがセオリーです。これは、内部環境で分析する内容が外部環境の分析によって変わってくるためです。外部環境の分析では「競合他社の様子」や「市場の動向」などの小さな視点から、「事業に関連した法整備」や「景気」、「社会の動向」などの大きな視点まで分析を行い、それが自社にとって「機会」となるか「脅威」となるのかを見極めていきます。そのためにはこれらの情報をどう仕入れるかですが、小さな視点は事業を行っていれば自然と耳に入ることが多い一方、大きな視点はニュースや新聞、情報誌などを注意深く見ていかないといけません。ということで経営者の皆さまには、まずは新聞等を読む習慣をつけて頂きたいのですが、税理士の様な士業の専門家も情報を多数持っております。税理士を上手く使えば「風を読む」の力がグッと上がりますよ。