「お客様に有用な情報をリアルタイムでご提供する」をモットーに始めた事務所通信ですが、お陰様で無事発行1周年を迎えることが出来ました。これ位の分量であれば毎月難なく出来るだろうと思っておりましたが、始めて見ると「やるは難し」で毎月作成する大変さに心が折れかけたこともありました。特に繁忙期間はホントにきつかったですが、それでもお客様から「情報が役に立った」「毎月楽しみに読んでいます」との声を頂くと、やって良かったなと思いますし、これからも頑張らなければと一層身の引き締まる思いでおります。正に「継続は力なり」という感じですが、ビジネスの場ではコンスタントに業務をこなし、一定以上の結果を出し続けることはとても重要です。

そのような結果を出すために「心技体の充実」ということが良く言われています。それに対して色々な意見、切り口がありますが、私はこのように捉えております。まず「心」ですが、どんな時でも平常心で取り組めるかどうか?それが出来ていれば「心」が充実しているのでは無いでしょうか。そのためには「最悪の事態を想定し、準備をしておく」ことが重要かと思います。この辺は過去のコラムでも触れておりますので、再度ご確認頂ければと思います。また「オン(集中モード)・オフ(リラックスムード)を意図的に切り替える」様に出来ると良いかもしれません。

次に「技」ですが、これは正にその仕事に必要な技術を身に付けているかどうか?では無いでしょうか。ビジネスの場では瞬発的な判断、対応が求められることが往々にしてあります。そういった状況では考えながら動いていたのでは間に合いませんので、考える前に体が反応する状態にまで訓練する必要があります。

最後に「体」ですが、スポーツの場合であれば筋力、瞬発力、持久力、柔軟性などの基礎体力の充実となりますが、ビジネスではその仕事に必要な知識、勤務に耐える体力があるかどうか?では無いでしょうか。体力に関してはスポーツと同様、基礎体力を上げるのは重要ですが、時間を上手く使うことで体力を温存することも重要かと思っております。また限られた時間でより多くの知識を身に付けるには、隙間時間を上手く活用すると良いですね。私も税理士受験生時代、税法条文の暗記は専ら電車の移動時間を使って覚えておりました。

さて一般的には「心技体」と言われていますが、取り組む順番は「体技心」ではないかと私は考えております。やはり「体」が出来ていなければ、「技」を取得するために追い込む訓練は出来ませんし、「技」が無ければそれだけで不安要素となり、「心」を平常に保つことなど出来ません。もしかしたら「心技体」という言葉に惑わされて、取り組む順番が逆になっていて中々成果が出ていないケースがあるかもしれません。心当たりのある方は、一度「体技心」の順番で取り組んでみては如何でしょうか?