8/7(日)にインターコンチネンタルホテル横浜にて、私が加入している税理士の外郭団体「全国青年税理士連盟」の定時総会及び研究論文発表シンポジウムが開催されました。過去2年はコロナ禍により縮小開催を余儀なくされただけに、3年ぶりの参集型イベントは本当に待ちに待ったものでした。それだけではなくその後の懇親会では、アトラクションでバンド演奏をさせて頂きました。趣味のバンド活動も思うように出来なかったので、こういう機会を得られたことで余計に印象に残るイベントとなりましたね。

改めて思い返すと、バンド活動を本格的に始めたのが大学入学してからなので、かれこれ30年経ちます。最初は楽器を弾くこともままならず、まずはスコアを見ながら必死になってフレーズを覚えたものでした。でも中々上手く弾けるようにはならず挫折しかけたことも当然ありましたが、何とか弾けるようになり、オーディエンスの前で演奏できた時は何とも言えない満足感に浸れたのを昨日のことのように覚えています。それから一層練習に身が入り、段々と他のフレーズも割とスンナリ弾けるようになってきたことでレパートリーも増え、各所から「一緒にバンドをやらないか?」とのオファーが増えてきました。

オファーが増え、好きな音楽を沢山出来るのは嬉しい反面、イベントまでにどう完成させていくのかが新たな課題となりました。ピーク時には1月で30曲覚えなければならなかったので、従来のようにスコアを見てその通りにフレーズを覚えてというスタイルでは到底時間が足りません。そこで大学通学の電車内でウォークマンを聞きながら曲構成を覚え、帰宅後にコードをざっくり耳コピし、最後に決めフレーズだけしっかり弾けるように練習しました。これが功を奏し、何とかオファーされた曲数を弾きこなすことが出来ました。

こうやって耳コピを繰り返して曲を体に叩き込んだことによって、曲構成のセオリーが分かってきました。またある程度「遊べる」箇所が曲の中にあることも分かり、そこで自分なりのフレーズを試したりしていく中で創作の楽しさを感じ始めてきました。そうなるとオリジナル曲を作りたいと考えるようになり、大学4年に私はオリジナルバンドを作りました。このバンドは社会人となってからも仕事の合間を縫ってライブを行ったり、CD制作をしたりと楽しく活動をしてきました。今は残念ながら諸般の事情で活動休止状態となっておりますが、その活動の経験があったお陰で今も各所からバンド参加のオファーを頂けているのかと思うと、本当に有難いことです。

そんな経験をしてから、ある時「守破離」という言葉を知りました。「守破離」とは、修業に際してまずは師匠から教わった型を徹底的に「守」り、その型を身につけた者は、様々な流派の型を研究して自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破」り、さらに鍛錬・修業を重ね既存の型に囚われることなく、言わば型から「離」れて自在となることができるというものです。これは日本の芸道の修行における過程を示したものでありますが、私はこの言葉に非常に感銘を受けました。というのも上記では趣味のバンド活動の経緯をお話ししましたが、現代のビジネスでも応用できる考え方だからです。よく「既存の殻を破りたい!」といってセオリー(型)を学ばず、いきなり我流で物事を進めようとする方がいますが、ほとんどの場合上手くいきません(私もそうでした)。「型破り」になるためには「型」を学んでこそです。我流でやってはみたけど何か上手くいかない、そう思われている方はまずしっかり「型」を学んでみることから始めてはいかがでしょうか?