3月は日本中がWBC(ワールドベースボールクラシック)で盛り上がりましたね。

最初の開催は2006年でしたが、その頃アメリカチームでは自国の有力選手が殆ど参加しなかったこともあり、今一つ盛り上がりに欠けていました。

しかし日本チームは当時現役バリバリのメジャーリーガーのイチロー選手が参加し、チームを盛り上げ、日本のお家芸である「スモールベースボール」で勝ち抜き見事優勝しました。

次の大会でも日本チームは優勝したことで、野球の本場アメリカの心に火が点きました。

 

今回それを表すかの様にアメリカチームはMLB(メジャーリーグベースボール)の直近のタイトルホルダーが軒並み参加し、年俸総額は何と約500億円!桁違いのスケールで当初は優勝候補の大本命に上げられておりました。

一方日本チーム(侍ジャパン)も大谷翔平選手やダルビッシュ有選手など、MLBの中でも超一流と呼ばれている選手が参加しました。

この2人を中心にチームを盛り上げ、抜群のチームワークを発揮したことで強敵アメリカを撃破し、3回目の優勝を果たしました。

 

このように野球はチームスポーツですので、チームワークが良ければ良いほど勝ちに繋がることは間違いありません。

しかしポジション間での競争に勝ち抜かなければ試合出場が叶わないというのもまた事実です。

それゆえ「プロ野球選手は個人事業主だ!」と声高に主張し、自チームの選手とも必要以上につるまず「一匹狼」を貫く選手も一定数いますよね。

でもそのような選手は本当に一匹狼でやり遂げているのでしょうか?

 

答えはもちろん「NO」です!

もし本当にそんなことをしたら、練習相手がいなくなりますし、遠征のための交通機関のチケットや宿泊するホテルを自分で手配しないといけないですし、試合で汚れたユニフォームを自分で洗濯しなければなりません。

プロ野球ともなれば選手が試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、球団がバッティングピッチャーやブルペンキャッチャー、マネージャー、用具係などを用意して専念できる環境を作っております。

更に高額年俸選手であれば、バランスよく栄養が採れるよう専属シェフや、効率的にトレーニング出来るようパーソナルトレーナーや、球団との契約交渉をスムーズに進められるよう代理人と契約したりしております。正に1人の選手をチームで支えている感じです。

それが分かっているからこそプロ野球選手は、チームメイトや首脳陣、裏方さんへの感謝の言葉を事あるごとに発していますよね。

 

これは事業においても同じことが言えます。個人事業主でも実質一人で回している法人でも、それを支える外部の人達は必ず存在します。

逆に本業で最高のパフォーマンスを発揮しようとするのであれば、自分が必ず対応しなければならないもの以外は、積極的に外部に依頼した方が賢明です。

その方が短期間で利益が上がりますし、精神的な安定にも繋がります。

マネジメントが上手くいかず中々利益が出ない、利益は出ているものの事業を回せていないという方は、「チームワーク」の在り方を見つめ直してみては如何でしょうか?